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りらいぶジャーナル

小田俊明のアジア通読本

『シャムの日本人写真師』

松本逸也著(めこん・1992年12月初版刊行)
1890円


 今からおよそ100年も前、タイがまだシャムと呼ばれていたころ、この国に生きた2人の日本人写真師がいた。

『黄色い葉の精霊』

『黄色い葉の精霊』
ベルナツィーク著・大林太良訳(平凡社東洋文庫・1968年2月初版発行(絶版)、同ワイド版2006年11月刊)
2730円(品切れ中)


 Google Earthを開いて地図をインドシナ半島上空に固定してみよう。次に国境線を消してみると、画面右上に緑濃い山々を見ることができる。

『貧困の僻地』

『貧困の僻地』
曽野綾子著(新潮社・2009年5月15日発行)
1400円+税


 地図を見ていてA地点からB地点まで何キロと表示があれば、およその移動時間が判断できるものだ。日本国内はもとより欧米についても然りであり、

『カラー版 メッカ―聖地の素顔―』

カラー版 メッカ―聖地の素顔―』
野町和嘉著(岩波新書・2002年9月20日第1刷発行)
1000円+税


 本年春、東京都写真美術館において、野町和嘉氏の写真展「聖地巡礼」が開催された。今回は近作「インド」を加えて氏の作品群の集大成である。

『サンダカン八番娼館』

『サンダカン八番娼館』
「サンダカンの墓」収録
山崎朋子著(文春文庫・2008年1月文庫新装版刊)
714円+税


 読者待望の文庫新装版が続編『サンダカンの墓』を収録して文春文庫より発売されている。双方の初刊は今から35年ほど前にさかのぼり、『サンダカン八番娼館』が1972年、『サンダカンの墓』は74年のことである。

『君よ憤怒の河を渉れ』

『君よ憤怒の河を渉れ』
西村寿行著(徳間文庫・2005年11月15日文庫新装版刊)
724円+税

※映画DVDは2008年3月発売(角川エンタテインメント)


 本書は今から30年前以上も前の冒険推理小説であり、文中にアジアの「ア」の字も出て来ない。1976年、この作品を基に佐藤純爾監督、高倉健主演による映画が製作され、これが中国で大ヒットした。

『貧困のない世界を創る ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義』

ムハマド・ユヌス著 猪熊弘子訳(早川書房・2008年10月25日初版発行)
2000円+税


 グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス氏は2006年度ノーベル平和賞の授賞記念講演で次のように語っている。

「世界の所得のうち94%は世界の40%の人々のところに集まり、残りの60%の人々は世界の所得のわずか6%で暮らしています。

『バンコク バス物語』

水谷光一著(めこん・2008年11月25日初版第1刷発行)
1800円+税


 バンコクを縦横無尽に走る様々な路線バス。これを使いこなせたらどんなに楽しいだろうと思っていた。スカイトレインBTSや地下鉄MRTはまったく問題なし。だが、路線バスだけにはどうしても乗れない。好評とされる日本語のバンコク・バス路線図でさえ何度見てもチンプンカンプンである。ところが、そんな「乗らず嫌い」の不安を一気に吹き飛ばす快作が刊行された。

『闇の子供たち』

梁石日著(幻冬舎文庫・2004年4月文庫初版発行)
686円+税


 タイを舞台に幼児売買、幼児売買春、さらには闇の臓器売買といった社会問題を鋭く描いた迫真に満ちた小説であり、本年夏映画化され、大いに話題を呼んだ。