
バリの風をお届け
バリコミュニケーション

バリ&インドネシアの小島から
バリ&ロンボク・リポート

南半球の楽園
クライストチャーチ・リポート

読んでみた本
「骨盤おこし」で身体が目覚める 一日3分、驚異の「割り」メソッド
|
りらいぶジャーナル
|
『君よ憤怒の河を渉れ』『君よ憤怒の河を渉れ』
現職の検事がある日突然無実の罪を着せられ、過去も未来も失って逃避行を余儀なくされる。主人公は思いもよらぬ陥穽に真実を突き止めるべく立ち上がり、警察・検察の包囲網をかい潜って北海道へと渡る。そこから始まるたった一人の権力との闘い。古い映画となってしまったが、実に良くできた脚本に今見ても文句なく面白い。逃亡検事役の高倉健、執拗に追う刑事役の原田芳雄、どちらも迫真の演技で見る者を惹き付ける。一方、原作となる本書も冒頭から読者を惹き込み、映画とは違った謎解きの妙も冴え渡る第一級の冒険推理小説、全編手に汗を握る展開である。 本作の何が中国の人々をこれほどまでに熱狂させたのであろうか。長い戦乱の日々、混沌とした戦後、毛沢東による解放とそれに続く文化大革命。中国人民は激動の時代に翻弄され続けた。映画公開当時は「資本主義社会の闇を描いた作品」との大義名分があったと聞くが、人々にとっては理不尽といわれることさえも堂々と罷り通ってきた正義なき時代へのアンチ・テーゼだったのかもしれない。映画では最後に主人公・高倉健が語る「法律だけで裁いてはいけない罪があり、法律では裁けない悪がある」という言葉が実に印象的だ。冒険推理小説もこうした眼で読むと、また違った面白さが生まれて興味は尽きない。 ◆バックナンバー 【小田俊明】旅行作家。大手エンジニアリング会社に在職中、中東を中心に世界各地の大型プラント建設プロジェクトを歴任。早期退職後、2002年より執筆活動に入る。タイでは同国政府観光庁他の要請により、日本人にまだ知られていないタイ各地を巡り、その魅力を現地バンコクの情報誌等を通じて紹介。中高年層にも向く新しい切り口の紀行エッセイとして『ウィエン・ラコール・ホテルの日々』(文芸社)にまとめる。本ウェブにコラム「まだ見ぬ癒しのタイランドへ」連載中。 |
自費出版図書館自費出版図書館では寄贈・新着図書を積極的に紹介します 記事インデックスリタイアメント情報センター |
|
|